新篠津西の家、着工しました。
下はお施主さんから送ってもらった杭工事の写真。PC杭を施工し、摩擦力によって建物を支持します。20坪強の床面積に33箇所に11.5m(5.5m+6m)の杭を打ちました。
少し先ですが、東京建築士会主催「『住環境デザインシート』作成から活用法、実例紹介」(オンラインセミナー)が開催されます。講師は独立前にお世話になった植本さん(植本空間設計舎)、環境委員会委員長の篠さん(篠計画工房)、私の3人です。住環境デザインシートは、これから設計する住宅の省エネ性能がどのくらいかをクライアントに分かりやすく伝えるためのプレゼンツールです。私も作成に携わりました。作成方法から事例まで紹介する、建築士や建築士を目指している方向けのセミナーです。
概要:2021年4月に始まった改正建築物省エネ法により、300㎡未満の建築物を設計する際は、省エネ基準への適否、及び省エネ基準に適合していない場合は省エネ性能確保のための措置について、建築士から建築主に対して書面を交付して説明することが義務付けられました。更に今後、省エネ基準適合義務化へのロードマップも示されています。このような状況の中で、『住環境デザインシー ト』を利用して、数値だけに振り回されずに、居心地良く省エネ生活ができるバランスのとれた暮らし作りに役立てていただきたいと考えています。今回のセミナーでは、『住環境デザインシート』の具体的な内容解説~作り方、入力するデータなどはどこからもってくれば良いのか、どのように活用できるかなどを含めて、丁寧に解説し、『住環境 デザインシート』の実例をいくつか紹介します。
主催:一般社団法人東京建築士会 〔企画〕東京建築士会 環境委員会
日時:2022年7月15日(金)13:00~16:15
受講料
建築士会員(正/準)・学生 1000円 一般 2000円
講師
植本 俊介 氏(植本空間設計舎)
篠 節子 氏(篠計画工房)
後藤 智揮 (後藤組設計室)
詳しくは東京建築士会のウェブサイトよりご覧下さい。
先週末、久しぶりに姉ヶ崎の家(千葉県市原市)へかしの木建設の吉田さんとメンテナンスの件で伺いしました。
築4年が経ち、庭木の成長と外壁の杉板の経年変化でいい感じの佇まいになってきました。メンテナンスも始められたそうで、先日黒ずみを取るために灰汁(アク)取りをDIYでされたとのこと。定期的なメンテナンスが必要な素材ですが、手を入れることで長持ちしますし、美しくもなります。
内部も相変わらずきれいにお住まいでした。中庭のみどりとともに、空間自体も穏やかに育ってきたようです。竣工時よりいっそう空間の魅力が増したように感じられました。
実施設計を進めている府中の家(東京都 木造戸建て 新築)、先日、工事を行う友伸建設さんに再見積図を提出しました。春にまとめた最初の設計案はあえなく予算オーバー。新たに練り直し、「庭と暮らす」というコンセプトは守りながら、規模を縮小しました。弊室でこれまでに手がけた中で最も小ぶりですが、庭との関係性はいい感じになりそうです。予算内に納まることを期待しながら待ちます。
それにしてもウッドショックによる工事費アップは強烈です。木材以外にも、さまざまな建設資材(コンクリート、サッシ、内装材等)に波及していて、トータルで1〜2割はアップしている印象です。従来の坪単価の認識は考え直さないといけません。いやはや大変です。
4/26 曇り 強風
すっかり雪が溶けた新篠津村(北海道)。10時過ぎから建主さん立会いのもと、新篠津西の家の配置決めを行いました。去年秋に行った位置を基準にして、室内からの風景の見え方により配慮して微調整しています。室内からは美しい田園風景を眺められるはずです。午後からは地盤調査が行われました。
15時半から当別町の泉亭産業さんで、東北木材さん、後藤組の5人でプレカットの打合せ。軸組模型を脇に置きながら、密度の濃い打合せが出来ました。6月の上棟を目指して進めます。