4/29 晴れ
ゴールデンウィークの2日目、武蔵境の家に定期検査と写真撮影を兼ねて
妻と娘の3人でお邪魔してきました。昨年改修設計を行った木造平屋建ての住宅です。
昨年の夏の引渡し以来なので、小学二年生になった娘さんはすっかり背が伸びてます。
新緑の季節らしく庭の樹々は青々していて、
室内も生活感はありながらもきれいお住まいでした。
まずは半年検査から。とはいえ、すでに施工した村上さん(村上建築工舎)に
対応してもらった点をいくつか確認するくらいでした。
・家具や枠まわりの珪藻土のクラック→部分的にコーキングで対応、一部様子を見る
・一部Vレール浮き上がり箇所有り→上からビス留めで対応済み
・床板の隙が微妙にありましたが、気にはならないレベルです。
季節の湿度変化による木の収縮は自然素材ならではですし、
小型犬が遊びに来てガリガリやっちゃいましたよ〜、と笑顔で
言われてたのもおおらかなKさん一家らしかったです。
検査後30分ほど写真を撮り、その後はコーヒーをいただきながら雑談でした。
話をしていて印象に残ったのは、冬の暮らし方です。
部屋がなるべくコンパクトになるように障子、襖をしめつつも
日中はスクリーンを上げて南面から太陽光を取込むことを実践しているとのこと。
今回、断熱性能はⅥ地域のH27年度基準(UA値0.87)を満足するように断熱改修もしましたが、
こういう理に適った暮らしをしてもらえると数値以上に快適に暮らせます。実際、
冬に帰宅する際も部屋は暖かさが残っているとのこと、設計打合せをしていた頃、
室内の寒さを解消したい、と言われていたので効果が出て何よりでした。
奥座敷と隣接した居間。この季節は襖や障子を開けて風通しをよくしています。
ロフトもダクトで熱気を排出しているため、温度差はほぼなく心地よかったです。
一緒にいった娘も遊んでもらいました。肌触りがよいヒノキの床板です。
洗面脱衣兼家事室です。家事室としてもうまく機能しているとのこと。
ロフトへ上がる入口の鴨居上。展覧会が行われていました。
12時過ぎにお暇。駅前で中華ランチを食べて、
武蔵野プレイスを見学してから二子新地に戻りました。
8月に竣工した武蔵境の家ですが、
日本エコハウス大賞2017で奨励賞をいただきました。
昨年の新篠津の家に続いて2年連続の受賞になります。
今回はリノベーション部門で選んでいただきました。
エコに特化した改修というわけではありませんが、
そのような切り口でも評価をいただけたと嬉しく思っています。
このような機会を与えていただいたお施主さんや
丁寧に施工いただいた村上建築工舎さんにも感謝です。
なお、今回の応募に際してお施主さんから暮らしの感想をいただきました。
リビング、台所を建物中央に配置していただいたことで、
空間全体を有効に使えるだけでなく、風通しのよい快適な建物となりました。
また、檜材や切妻屋根の天井空間を利用した吹き抜けやロフトの採用により
檜の柔らさと空間の広がりを感じることができ、
改修ならではの新旧の良さを感じられる気持ちの良い家に大満足です。
このアクソメもこれをきっかけに作成しました。
それはそうと、研究室の友人の住宅も(こちらは新築部門で)奨励賞に選ばれていました。
去年泊めてもらった西宮の自邸です。これまた嬉しい知らせでした。
後藤組設計室のプロジェクトページに
先月竣工した武蔵境の家を掲載しました。
どうぞご覧下さい。→後藤組設計室HP
8/19 -8/20
武蔵境の家は無事引渡しの日を迎えました。
午前中、お施主さん、村上建築工舎さんと最終チェック。
今後のメンテナンスを含め、ひとつずつ見て回りました。
縁側にはハニカムのスクリーンも取り付けられています。
下の写真は午後に行われたオープンハウスの様子です。
土日の2日間で60名と多くの方々にきていただきました。
終了後、村上建築工舎さんと近くの居酒屋で打ち上げへ。
2日後に迫った引っ越し荷造り中のお施主さん家族も合流して、
ビール片手に労をねぎらいました。
8/11 くもり
武蔵境の家は仕上げ工事が順調に進み、連休をつかって施主塗装が行われました。
減額のために、というよりは自分たちで塗装する経験をしたい、
とういことで塗装屋さんにパテ処理までしてもらった上で塗装を行いました。
はじめに枠周りをマスカーでしっかりと養生。
もちろん床も行います。このあと、枠やスイッチ周りを刷毛で塗ってしまいます。
天井も壁もローラーでゴシゴシと塗っていきます。
顔にも足にもペンキをつけつつ、疲れたら床にゴロン。気持ち良さそうです。
午前中から始めた作業も夕方には区切りよくここまできました。
自分は初日しかお手伝いしていませんが、床の塗装まで3連休で塗り終えたそうです。