少し前ですが、現場に行く途中で、新篠津の家に立ち寄りました。夏で築6年になります。お施主さんは仕事で留守なので、事前連絡をして外観だけ確認しました。竣工時から塗料の塗り直しはしてないそうですが、外壁の下見板貼(道南杉 施工時の様子はこちら)の色の変化は想像よりも緩やかでした。軒の出が建物を守っているのがよく分かります。
10/1 晴れ
新篠津の家の1年検査に行ってきました。
秋晴れの昼、作業着姿のお施主さんが出迎えてくれました。
外壁の杉板の下見板貼は玄関のある西側を中心に少しずつ耐色してきていますが、
おおむね想定通り。深い庇と外壁の塗装(キシラデコール)が効いているように思います。
将来的には2枚目の写真奥の納屋のようになるはずです。
室内はすっかり男性らしい趣味の空間になっています。
作業場を兼ねた玄関土間には工具や素材が置かれ、
居間や寝室には自身でつくられたテーブルやキャビネットなどもありました。
よりいっそう居心地のよい場所になるように、DIYが進められています。
なお、周囲に緑が広がる環境だけに虫の侵入もあったそうですが、
経路のメドはついているので、対処して様子をみることになりました。
冬も特にストレスなく過ごせているとのこと。
仕事から戻ってくると10℃前後になるそうですが、
温水ファンヒーターの立ち上がりが早くてすぐに暖まるそうです。
それもそのはず、外壁の付加断熱も行い、UA値(外皮平均熱貫流率)は0.39W/㎡Kと
H25北海道基準の0.46W/㎡Kをクリアしています。
1時間弱見てお暇しました。次回は2年検査になりますが、
雪の積もった時期に訪れたいと考えています。
ちなみに翌日には当別の家を訪問。こちらは竣工後2年経ちます。
防音室の造作工事について話し合いました。
意匠と性能の両面で優れた住宅を表彰する設計実例コンテスト
日本エコハウス大賞2016にて新篠津の家が入賞しました。
高い水準の意匠と性能を兼ねた住宅として評価をいただいたこと、
設計者として誇らしく思いますし、今後も努力していきたいと思います。
ちなみに、この住宅は知事公館前の家に続き、結果的に後藤組で施工を行いました。
基本的には後藤組設計室として設計事務所としての活動を行っていますが、
北海道内の当別町近郊ではそうした体制で取り組むことも可能です。
上の写真は新篠津の家の先月の様子です。開口部にはハニカムスクリーンが取り付きました。
ハニカム状の構造になっており、断熱性能も期待出来ます。
後藤組設計室のプロジェクトページに
先月竣工した新篠津の家を掲載しました。
よろしければご覧下さい。
後藤組設計室 http://www.510gumi.com
先週末の土日で開催した新篠津の家のオープンハウスは
晴れたこともあって、土曜38人(14組)、日曜28人(12組)と
2日間で60人を超える方に来て頂きました。
構造あらわしの空間、シンプルな間取り、
採光・通風への配慮、南の景色のよさなどが好評でした。
一方で開口部が大きいことから断熱性能を心配される方も
いらっしゃいましたが、断熱素材と合わせて建物全体の断熱性能値を
説明することで、理解していただけたように思います。
偏りなく子どもからお年寄りまで幅広い層が来られました。
お施主さんのお友だち家族。
これまでのプロジェクトの写真や模型も窓辺に展示。
なお、多少の残工事はあるものの、
お施主さんへの引渡しも日曜朝に終わっています。