先日、麦焼処 麦踏さんを訪れました。神奈川県小田原市にある戸建て住宅を改修したパン屋さんです。オープンして4年半が経ち、名実ともに人気のベーカリーとなりました。
訪れたのは定休日。店主の宮下さんに静かな店内を案内してもらいました。
前回の訪問からは平屋部分の屋根の葺替えがされてました。古い建物のため、躯体の修繕や設備の更新など、根気よく付き合っていかないとなりませんが、その一方で、自身で耕作放棄地を開墾し、小麦を育てたり、石臼を導入したりと好奇心も忘れない。宮下さんのその姿勢には感心しますし、刺激も受けます。
一昨年の夏に計画された建築学生サークルのDIYプロジェクトは新型コロナウィルスの影響などで残念ながら中止になりましたが、宮下さんには面白い構想があるようです。今後の展開も楽しみです。
麦焼処 麦踏さんのホームページ
建築学生サークルDaBo(だぼ)の活動で麦焼処 麦踏さんでDIYプロジェクトを行なうことになりました。
きっかけは5月頃にきたmonowaの中嶋さんからメールです。店主の宮下さんへ伝えたところ快諾。すぐに実現へ向けて動き出しました。その後、しばらくメールでやりとりが続き、お盆前にDaBoメンバー、中嶋さん、宮下さんたち現地で打合せを行いました。
詳細は省きますが、空き部屋一室を使ったお茶室のプロジェクトになりそうです。メンバーで現地や周りを確認した上で、ざっくばらんに打合せ。設計施工の内容はもちろん、スケジュールや予算計画も含めて彼らが自分たちで考えます。私はアドバイザー的な役割で計画に関わることになりそうです。
ちなみに、DaBoは関東の建築学生が集まった「リノベする学生団体」ということで、設計から施工まで手掛けています。今から3年前に麦踏さんの設計を弊室で行なった際に、アプローチ部分の設計施工を手掛けた建築学生サークル「フラット」から立ち上げた団体です。今回のプロジェクトは、当時関わった大学院生たちがメインで取り組むようです。
片浦のパン屋さんこと「麦焼処 麦踏」が婦人画報2019年2月号「街パンと里パン」に掲載されました。6ページと大きめに取り上げられています。
また、麦踏さんは1/11(金)でオープン一周年を迎えます。当日は記念イベントも行われるとのことですので、気になっている方、詳しくは麦踏さんの公式FBページからご確認ください。https://www.facebook.com/mugiyakidokoro.mugifumi/
リフォーム産業新聞の12/17号に、片浦のパン屋さんこと「麦焼処 麦踏」が取り上げられました。一面半に渡って掲載されています。記事はこちらのウェブサイトでも読めます。
10/22 晴れ
午前中、国分寺駅前で国立の家の打合せを行って、午後から住まいのリフォームコンクールの表彰式と発表会に参加してきました。昼食後、パン職人の宮下さんと四ッ谷の喫茶店で合流してから、会場の主婦会館へ。瀬戸建設の瀬戸さんとは会場で合流です。
13時半から授賞式、14時45分から特別賞受賞者の発表会でした。私たちの手掛けた麦焼処 麦踏は、空き家の活用や日本家屋のよさを残したデザイン以外にも、地域住民を巻き込んだワークショップや建築学生の実務実践の場になったことなども受賞の要因だったそうです。
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター 理事長賞。
パン職人の宮下さん(左)、瀬戸建設の瀬戸さん(右)と。トロフィーはお店に飾ってもらいます。
プロジェクトの概要発表。発表後、会場からの質問で、偶然、実際に麦踏に行かれたという前置きがあった上で「日本家屋のよさを残した非常に優れたリノベーション。どういう経緯で誰がこれを作ったのか気になっていた」という嬉しいコメントを頂きました。実はこの質問をされた方は各務さんという建築家で、独立して以来使い込んできた『驚異のリフォーム・リノベーション術』(エクスナレッジ 2012年)の著者でした。まさかこんな形でお会い出来るとは。。。非常に嬉しいサプライズでした。
さて、今回の全474件の中から最優秀賞(国土交通大臣賞)に選ばれた住宅は、私が京都大学/大学院にいた時の髙田研究室の先輩、加茂さんの自邸でした。クライアント兼設計者として、エムズ建築設計さんと一緒に取り組んだマンションリフォームです。マンションでありながらも、共用通路に面した土間空間を設えて開放的にする一方で、上げ下げ障子でプライバシーを保ったり、将来の介護が必要になったときの動線計画などもしっかり練られていました。同時受賞が分かった時は驚きました。
発表後は懇親会。受賞者や審査員、事務局の方々と楽しい時を過ごしました。
表彰式の様子が載っています 第35回 住まいのリフォームコンクール
後藤組設計室プロジェクトページ 麦焼処 麦踏
食べログサイト 麦焼処 麦踏