友人の自邸訪問@西宮

2016.9.27

9/26-27

某コンペの現調を兼ねて、久しぶりに関西へ行ってきました。
週末に札幌で結婚式に出席したので、新千歳空港から移動でした。

現調後は、大学院の研究室の友人である佐藤君の自邸のある西宮市へ。
卒業して彼は大阪に本社のあるゼネコンに勤めていて、
現在は奥さんと(犬と亀2匹と)の2人暮らし。
週明けの月曜日に泊めてもらうという、なかなか迷惑な
訪問者だったと思いますが、ふたりとも温かく迎えてくれました。

家を案内してもらった後で(長くなるので見学の感想は下)、
黒ビールやワインをいただきつつ、自邸の設計のことから、
仕事や将来のことなど、気が付けば夜遅くまで話し込んでしまってました。

翌日、7時半過ぎにお暇して三宮へ。KIITOや竹中大工道具館を見学して、
新神戸から二子新地に戻りました。なお、明石焼@たこ焼きたちばな
餃子@赤萬餃子 と食べ、お土産は豚まん(551)にしました。

以下、佐藤邸の感想です。

間口が狭く奥行きの長い狭小敷地、いわゆる鰻の寝床に立つ木造3F建ての住宅。
南北にスキップフロア状の断面構成になっています。狭さを感じさせないよう、
明るく開放的にする、という設計の意図が明快で、住み手のサイズに合わせて
空間の大小のメリハリが効いていました。

室内の多くの場所から空が見え、敷地奥にある亀のいる南庭は3Fからも見えます。
なお、主な開口部は北側前面道路と敷地の奥の南庭に対してで、町家の建て方の
ルールが守られています(一部トイレやシャワー室など窓はあるが非常に小さい)。
3層吹き抜けのためにどうしても寒暖差はあるでしょうが、
そこは工夫しながら暮らすということできっと大丈夫でしょう。

また、奥さんの趣味であるミッフィーがあちこりにいたり、
収納が散りばめられていたりと、きめ細やかな設計になっていました。

本業とは別にこれを設計監理したというのだから正直なところ、
よくやり切ったな、というのが本音。大いに刺激されました。


3F前面道路側の個室から奥の寝室。下はリビング。
写真右のミッフィーの壁面収納は圧巻。1つずつ採寸したらしいです。


南側のトップライトを拡散光で取り入れている。(朝)


3Fから下を見る。斜めに振られた階段がアクセント。
佐藤君によると黄色い壁はルイス・バラガンを意識したとか。


2Fリビングから見たダイニングキッチン。室内有効幅で約2.9mの狭小住宅。


1F南庭へのアプローチ。収納は1Fにまとめて配置。天井高が2mを下回っていますが、
通路幅も絞られていてバランスがとれているので、さほど狭さは感じませんでした。(朝)


小技が効いています。左2枚、シャワー室の明かり取り。右、階段収納。

Category: そのた
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