東京建築士会 環境委員会委員に委嘱されました。

2016.10.25

東京建築士会で環境委員会委員に委嘱されました。

環境委員会には今年4月からオブザーバーとして参加していましたが、
10月から正式に委員として委嘱されました。
現在は委員会と勉強会をそれぞれ月1回ずつ行っています。

2013年の省エネ基準法改正、2020年の住宅の省エネ計算義務化(予定)など
建築業界も何かと省エネに関する動きが活発化している中で委員会に入りましたが、
この省エネ基準さえ守っていれば必ずよい建築(住宅)ができる、とはもちろん思いません。

省エネはたしかに大切なことですが、私としてはこれはあくまで建築を創る上での
1つの指標として考えています。そうした指標をいくつも合わせ持つことで、
質が高くて居心地のよい建築(住宅) ができると思っています。

というスタンスですが、委員としてこれから2年間、精力的に活動していきます。

本文とは関係ないですが、庭のセンリョウに実がなりました。秋です。

Category: そのた

片浦のパン屋さん 設計監理契約、パン屋さん見学、解体実測調査など

2016.10.15

片浦のパン屋さんは少しずつ進んでいます。
先週の話ですが、ざっと報告です。

10/3 雨
小田原市内の豆料理のお店でお施主さんとランチミーティングからスタート。
厨房内の配置及び動線計画の打合せと設計監理契約の締結でした。
打合せ後は雨の中、お施主さんの車でパン屋さん巡りを行いました。

協力いただいたパン屋さんは2件。
開成町のベーカリー アスランさんと伊勢原市のムール ア ラ ムールさん。
規模こそ違いますが、どちらもさすが人気店だけあって厨房がとてもきれい。
機能性のある機械や棚の配置と整理整頓、掃除が行き届いて衛生的な印象でした。
今回の空家の周りはは自然が多いので、それらを活かしつつも
衛生的な厨房をつくることの重要性を再確認しました。

10/4 晴れ
翌日は現地で実測調査。設計の方向性がおおまかにまとまり、
大家さんの許可も頂けたので、天井を部分的に壊して軸組を確認しました。

上の写真は雨染みのある天井材を落とした2F小屋裏。
断熱材が入っていないこともり、小屋裏はサウナのような暑さ。
1Fとの温度差は20度くらいあったかもしれません。

杉の野地板の上にはルーフィングと金属板が敷かれていますが、
ルーフィングは手で触ると簡単に穴があくほど劣化していました。
屋根の葺替えと断熱補強も必要そうです。

新篠津の家 日本エコハウス大賞に入賞しました。

2016.10.8

意匠と性能の両面で優れた住宅を表彰する設計実例コンテスト
日本エコハウス大賞2016にて新篠津の家が入賞しました。

高い水準の意匠と性能を兼ねた住宅として評価をいただいたこと、
設計者として誇らしく思いますし、今後も努力していきたいと思います。

ちなみに、この住宅は知事公館前の家に続き、結果的に後藤組で施工を行いました。
基本的には後藤組設計室として設計事務所としての活動を行っていますが、
北海道内の当別町近郊ではそうした体制で取り組むことも可能です。

上の写真は新篠津の家の先月の様子です。開口部にはハニカムスクリーンが取り付きました。
ハニカム状の構造になっており、断熱性能も期待出来ます。

Category: 新篠津の家

姉ケ崎の家 実施設計へ

2016.10.3

10/3 曇りときどき雨

姉ケ崎の家は今夜、基本設計の打合せでした。
およそ月一回ペースで、電話(とメール)で打合せを行ってきましたが、
基本設計案がまとまり、これから実施設計を進めていくことになりました。

上の模型写真、中庭まわりの光の廻り方を検討するための1/50の模型です。
新篠津の家に続いての平屋ですが、違った趣の住宅になりそうです。

Category: 姉ケ崎の家

友人の自邸訪問@西宮

2016.9.27

9/26-27

某コンペの現調を兼ねて、久しぶりに関西へ行ってきました。
週末に札幌で結婚式に出席したので、新千歳空港から移動でした。

現調後は、大学院の研究室の友人である佐藤君の自邸のある西宮市へ。
卒業して彼は大阪に本社のあるゼネコンに勤めていて、
現在は奥さんと(犬と亀2匹と)の2人暮らし。
週明けの月曜日に泊めてもらうという、なかなか迷惑な
訪問者だったと思いますが、ふたりとも温かく迎えてくれました。

家を案内してもらった後で(長くなるので見学の感想は下)、
黒ビールやワインをいただきつつ、自邸の設計のことから、
仕事や将来のことなど、気が付けば夜遅くまで話し込んでしまってました。

翌日、7時半過ぎにお暇して三宮へ。KIITOや竹中大工道具館を見学して、
新神戸から二子新地に戻りました。なお、明石焼@たこ焼きたちばな
餃子@赤萬餃子 と食べ、お土産は豚まん(551)にしました。

以下、佐藤邸の感想です。

間口が狭く奥行きの長い狭小敷地、いわゆる鰻の寝床に立つ木造3F建ての住宅。
南北にスキップフロア状の断面構成になっています。狭さを感じさせないよう、
明るく開放的にする、という設計の意図が明快で、住み手のサイズに合わせて
空間の大小のメリハリが効いていました。

室内の多くの場所から空が見え、敷地奥にある亀のいる南庭は3Fからも見えます。
なお、主な開口部は北側前面道路と敷地の奥の南庭に対してで、町家の建て方の
ルールが守られています(一部トイレやシャワー室など窓はあるが非常に小さい)。
3層吹き抜けのためにどうしても寒暖差はあるでしょうが、
そこは工夫しながら暮らすということできっと大丈夫でしょう。

また、奥さんの趣味であるミッフィーがあちこりにいたり、
収納が散りばめられていたりと、きめ細やかな設計になっていました。

本業とは別にこれを設計監理したというのだから正直なところ、
よくやり切ったな、というのが本音。大いに刺激されました。


3F前面道路側の個室から奥の寝室。下はリビング。
写真右のミッフィーの壁面収納は圧巻。1つずつ採寸したらしいです。


南側のトップライトを拡散光で取り入れている。(朝)


3Fから下を見る。斜めに振られた階段がアクセント。
佐藤君によると黄色い壁はルイス・バラガンを意識したとか。


2Fリビングから見たダイニングキッチン。室内有効幅で約2.9mの狭小住宅。


1F南庭へのアプローチ。収納は1Fにまとめて配置。天井高が2mを下回っていますが、
通路幅も絞られていてバランスがとれているので、さほど狭さは感じませんでした。(朝)


小技が効いています。左2枚、シャワー室の明かり取り。右、階段収納。

Category: そのた
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