府中の家は実施設計をまとめ、先週末見積り依頼を行いました。少し遡りますが、床材を選んだときの話です。
後藤組設計室の床材はヒノキ・スギ・カラマツ・ナラの無垢材が定番です。それぞれ肌触りや表情、価格が違うため、家族構成や用途に応じて使い分けるようにしています。
今回はお施主さんから桐の床でお願いしたい、とリクエストがありました。桐は
・非常に柔らかく、肌触りがよい
・空気層が多いので熱を伝えにくい
・吸湿性に優れ、虫を近づけにくい
・一方で、水分を吸収し、タンニンと反応し、黒ずむ。
などあります。桐ダンスやお菓子の箱にも使われる桐材です。床板にと聞いて、メンテナンスが大変かな?と心配になったのですが、実際に娘さんが桐の床で生活をされていて大丈夫とのことでした。
サンプルを取り寄せて、肌触りや水染みを確認された結果、超仕上げ(木の表面をカンナで薄く削ったもの。無塗装で使います)のものを選ばれました。終の住処の床として優しいものに仕上がりそうです。
府中の家(東京都府中市 戸建て住宅 新築)は先月、基本設計がまとまり実施設計を進めています。庭との繋がりを意識したコンパクトな平屋のプロジェクトです。
東京都府中市で新しいプロジェクトが始まりました。
今月初めに家づくり相談を行ったのですが、ご自宅の建て替えで、終の住処として小さな家で庭と暮らしたい、とのこと。立川の家でご一緒した造園家の楠さんから紹介いただいたのがきっかけでした。もともと庭づくりで楠さんへ相談があったようですが、実は家づくりも・・・という流れだったようです。お施主さんも設計の考え方やこれまでの事例に共感いただけたようで、お引き受けしました。
その翌週、さっそくアルバイトスタッフの瀧川さんと敷地調査を行い、仮契約も交わしました。修士2年生の彼女も、論文に設計と時間がない中で手伝ってくれてます。
色々、ありがたいことが続きます。