実施設計を進めている府中の家(東京都 木造戸建て 新築)、先日、工事を行う友伸建設さんに再見積図を提出しました。春にまとめた最初の設計案はあえなく予算オーバー。新たに練り直し、「庭と暮らす」というコンセプトは守りながら、規模を縮小しました。弊室でこれまでに手がけた中で最も小ぶりですが、庭との関係性はいい感じになりそうです。予算内に納まることを期待しながら待ちます。
それにしてもウッドショックによる工事費アップは強烈です。木材以外にも、さまざまな建設資材(コンクリート、サッシ、内装材等)に波及していて、トータルで1〜2割はアップしている印象です。従来の坪単価の認識は考え直さないといけません。いやはや大変です。
府中の家(東京都府中市 戸建て新築)は解体工事や地盤調査が進んでいます。
2月。既存家屋が解体され、ブロック塀などの外構も一部撤去されました。移植する植栽は解体工事前に造園工事を行う風(ふわり)さんで一時保管されています。
3月下旬、地盤調査としてスウェーデン式サウンディングが行れました。調査員の方曰く、扇状地として一般的な数値が出ているとのことでした。
府中の家は実施設計をまとめ、先週末見積り依頼を行いました。少し遡りますが、床材を選んだときの話です。
後藤組設計室の床材はヒノキ・スギ・カラマツ・ナラの無垢材が定番です。それぞれ肌触りや表情、価格が違うため、家族構成や用途に応じて使い分けるようにしています。
今回はお施主さんから桐の床でお願いしたい、とリクエストがありました。桐は
・非常に柔らかく、肌触りがよい
・空気層が多いので熱を伝えにくい
・吸湿性に優れ、虫を近づけにくい
・一方で、水分を吸収し、タンニンと反応し、黒ずむ。
などあります。桐ダンスやお菓子の箱にも使われる桐材です。床板にと聞いて、メンテナンスが大変かな?と心配になったのですが、実際に娘さんが桐の床で生活をされていて大丈夫とのことでした。
サンプルを取り寄せて、肌触りや水染みを確認された結果、超仕上げ(木の表面をカンナで薄く削ったもの。無塗装で使います)のものを選ばれました。終の住処の床として優しいものに仕上がりそうです。
府中の家(東京都府中市 戸建て住宅 新築)は先月、基本設計がまとまり実施設計を進めています。庭との繋がりを意識したコンパクトな平屋のプロジェクトです。
東京都府中市で新しいプロジェクトが始まりました。
今月初めに家づくり相談を行ったのですが、ご自宅の建て替えで、終の住処として小さな家で庭と暮らしたい、とのこと。立川の家でご一緒した造園家の楠さんから紹介いただいたのがきっかけでした。もともと庭づくりで楠さんへ相談があったようですが、実は家づくりも・・・という流れだったようです。お施主さんも設計の考え方やこれまでの事例に共感いただけたようで、お引き受けしました。
その翌週、さっそくアルバイトスタッフの瀧川さんと敷地調査を行い、仮契約も交わしました。修士2年生の彼女も、論文に設計と時間がない中で手伝ってくれてます。
色々、ありがたいことが続きます。