緊急報告会 伝統的木造住宅と省エネルギー基準@衆議院議員会館

2016.2.16

2/16 晴れ

以前勤めていた事務所の所長、植本さんに誘っていただいたので、
午後から伝統的木造住宅と省エネルギー基準の緊急報告会に参加してきました。
会場は衆議院議員会館だったので、入口でボディチェックをしてから会場入りです。

今春から大規模建物に対する省エネ基準の義務化が開始されますが、
2020年に戸建て住宅にも省エネ基準を義務化するという動きがあります。
この報告会では、実際に設計された住宅(伝統的木造住宅)を元に、
その基準を適用するとどうなるか、各建築士から発表されました。

発表された住宅のほとんどは快適かつ少ないエネルギーで暮らされているようですが、
基準を当てはめると、そもそも建てられなくなる伝統的木造住宅もありました。

というのも、この基準は外皮性能や一次消費エネルギー量によって評価され、
通風などの暮らし方の工夫は評価されません。
高い断熱・気密性能が望まれる、北海道などの寒冷地では効果が見込めますが、
南方地域ではそれが理にかなった建て方であったとしても、この基準により、
規制されてしまうものもあるようです。南北に長い日本列島、
全国一律の基準づくりは一筋縄ではいかなそうです。

私としては、省エネ基準は義務化ではなく、あくまで指標に留めておき、必要に応じて
その指標を活用するという余白を残した運用でよいのでは、と感じています。
いずれにしても、省エネ基準の義務化には課題が多くありますので、
引き続き、チェックしていくつもりです。

Category: そのた
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