これまでに手がけたプロジェクトの中でメンテナンスに役立ちそうな情報を「私の住みこなし」と題して、不定期でアップしようと思います。今回は高津の家の外壁についてです。
後藤組設計室では基本的に外部に羽目板を貼る場合、軒を出し、保護塗料を施して、日射や風雨からの傷みをなるべく抑えるよう配慮しています。高津の家では、敷地面積が限られたため、軒が出せない外壁はガルバリウム鋼板波板貼りとし、中庭や玄関周りは軒をつくって杉羽目板貼りとしました。
施工後2年が経ちました。北向きで直射光がさす時間は限られているため、色の変化は穏やかですが、下の写真のように外壁と手摺の取合い箇所は雨水をはじくため、色がくすんでいます。今回、メンテナンスでこの汚れを落としてみました。
はじめにアルコールスプレーをかけてから拭いてみましたが、それほど効果はありませんでした。次にアルコールが乾燥してからやすりがけ。家にあった#40と#120でザザッと行いましたが、すぐにキレイな木部が露出しました。
翌日、ガルバリウムの外壁をテープで養生してから、保護塗料(キシラデコールやすらぎ)を塗りました。その翌日も再塗装。2月で気温も低いので、2日に分けて塗りましたが、気温が高ければ同じ日に塗れそうです。
と、3日に分けてそれぞれ10-15分くらい。わりと短時間でメンテナンスできました。
下は同じく2年が経過した玄関周り。同じく杉羽目板貼りです。こちらは特に気になる汚れはなかったので、何も塗りませんでした。