落日荘 見学会+セミナーに参加しました。

2018.10.28

10/28 晴れ

東京建築士会・環境委員会主催の落日荘の見学会+セミナーにスタッフとして参加してきました。

茨城県は石岡を目指して、8時半に二子新地を出発。北千住で乗り換えて、JR常磐線の羽鳥駅に着いたのは11時過ぎ。駅前で集合してから、タクシーで現地へ向かいました。参加者は60人くらいでしょうか。現地到着後、岩崎駿介さんにご挨拶をしてから見学させてもらいました。

落日荘は岩崎さん夫妻でつくられた終の住処です。敷地選びからはじめて、セルフビルドで20年の歳月をかけてご夫妻でここまでつくりあげました。西にある足尾山、筑波山、加波山に向かっての配置計画(門を中心にして離れ(写真左)、母屋(写真右)です。足尾山に向かう軸線やコの字の配置計画は、寺院や美術館にも通ずるシンプルな普遍性があると思いました。


居間。写真右側の掃き出し窓から、足尾山が眺められます。
窓周りは居間のレベルから1段下がって、木製サッシが取り付けられています。手前には障子がり、温熱負荷を軽減しつつ、40cmほどの植物のバッファー空間にもなります。


台所から食堂の眺め。居間より一段上がって、連続して繋がっています。


階段室。コンクリートをハツってつくった中にある階段。室内床は外部と同レベル。


2Fは展示スペースが広がっていますその脇にある本棚の並ぶ回廊。奥が居間や食堂の吹き抜けです。

12時半頃から離れで岩崎さんによるセミナー。岩崎夫妻のここに至るまでの経緯を振り返りつつ、日本や世界各地で見てきた社会に対する考え方を話されました。いい建築を創るには思想が必要、と言われていたのが印象的でした。


14時頃から再び見学。岩崎さんを囲む見学者たち。


こちらがセルフビルドを支える作業場。自分で手を動かしながらその都度、その場で1/1で考えることで空間の密度が高まっていったのでは、と思います。

15時過ぎから8つのテーマについて、グループ別のワークショップを行いました。天気がよかったので中庭で。私も1つのグループでファシリテーターを務め、『建築の未来』について議論しました。


発表後、岩崎さんによるコメントをいただいて、見学会+セミナーは終了。
落日荘、あらかじめ聴いていた通りの素晴らしい建築でした。おおらかな建築でありながら、岩崎夫妻の強い意思もひしひしと感じました。


夕日が沈みます。17時40分頃、往路と同じようにタクシーに乗車して解散です。

その日は水戸駅近くのホテルレイクビュー水戸の和室に宿泊。子連れにはちょうどよいホテルでした。娘は部屋の中でグルグルと楽しそうに小走りしていました。


翌、日曜日もよく晴れたので、偕楽園まで歩いていきました。


好文邸を見学。3年前に来て以来。今回は妻と娘も一緒です。やはり見応えあります。


うづくりの縁側。掃除は大変かもしれませんが、歩いていて、気持ちがよいです。


西塗り縁。


2Fの楽寿楼。
少し前に、ブログを見た方から好文亭の写真を出版物に使わせ欲しいと連絡を頂きました。公園事務局にも許可が取れたそうなので私も快諾。年内に出版されるそうです

さて、バスで水戸駅へ移動してから、勝田駅を経由してひたち海浜公園へ向かいました。妻のリクエストで、見頃を迎えたコキアを観に行くことに。月曜日なのにバスは満席。外国から来られた方が多い印象です。


ひたち海浜公園のエントランスゲート。ここから目的のコキアまでは歩いて20分くらい。かなり広いです。


娘はレトロなベビーカーで移動。駅弁を広げて、ベンチで昼食です。


手前がコスモス。奥がコキアです。


10月末でしたがよく晴れてなかなかの暑さでした。14時前に園出発のバスに乗り、14時半頃の特急で東京へ。娘もすっかり疲れようで、爆睡でした。18時前に二子新地に戻りました。

Category: そのた
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