小田原の家
小田原市内の旗竿敷地に建つ長期優良住宅です。子育てと在宅での仕事を両立するご夫妻のため、限られた条件の中でもおおらかに暮らせる住まいを目指しました。中心となるのは、居間・台所・庭が連続する一体的な空間。延焼ラインを避けた位置に木製建具の大きな開口を設け、緑や空を感じられる開放感を生み出しています。仕上げにはラワンやカラ松などの木材、砂しっくい、タイルといった自然素材を丁寧に使い分け、日常に豊かな質感を添えました。幼いお子さんの成長に合わせ、上の間には将来的に個室を設けられるフレキシブルな構成とし、猫たちと快適に暮らすための工夫も随所に盛り込んでいます。また、ご夫妻の働き方に合わせたアトリエもそれぞれ計画しました。
家づくりの過程では、打合せに加えて名作住宅を一緒に訪ねるなど、空間体験を共有しながら進行。建て主さんご自身が木材のクリア塗装を行ったり、木材や設備、照明などの支給品を手配するなど、積極的に関わられました。これから住みこなしていき、空間の表情がさらに深まっていくことを楽しみにしています。
| 所 在 地 | 神奈川県小田原市 |
|---|---|
| 用 途 | 住宅 |
| 工 種 | 新築 |
| 構 造 | 木造2階建 在来工法 ベタ基礎 |
| 敷地面積 | 174㎡(53坪) |
| 建築面積 | 53㎡(16坪) |
| 延床面積 | 90㎡(27坪) |
| 工事費 | 4000万円台前半 |
| 設計監理 | 後藤智揮(後藤組設計室) |
| 構造設計監理 | 村田龍馬(村田龍馬設計所) |
| 施 工 | 高杉 貴志(現場監督) 大野 公美(棟梁)(瀬戸建設) |
| 設計期間 | 2024年4月-2024年12月 |
| 施工期間 | 2025年1月-2025年8月 |
| ごも日記 | 「小田原の家」編 |
| 仕様概要 | Ua値 0.52 長期優良住宅取得 耐震等級3 子育てグリーン住宅支援事業取得 屋根:ガルバリウム鋼板+通気層+スタイロフォーム3種B90mm(屋根断熱) 外壁:リシン吹付+通気層+高性能GW105mm(充填断熱) 内壁:砂しっくい塗(一部 AEP塗料) 床 :カラ松、基礎:スタイロフォーム3種Bt=60mm(基礎断熱) 設備:太陽光パネル |
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(左)片流れのシンプルな外観。(右)一段低い隣地側を主な開口とした。
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階段。下部には収納や猫トイレなどにも利用する。広い土間には一部スノコを並べる。
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居間とアトリエはあえて天井まで区切らず、広がりを感じられるようにした。
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テラスに面した窓は延焼ラインを避けて、木製建具とし、空や緑が眺められるようにした。
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階段上から柔らかい光が降りてくる居間。窓脇には小上がりも設けた。
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台所-玄関への見返し。オープンキッチンは回遊できる。
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丸柱には麻紐を巻いて、愛猫たちの爪研ぎスペースにする予定。
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ラワン、カラ松、左官、タイル、AEPが混在する居間と台所。
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台所とアトリエとの間はアーチ壁で区切られている。
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アトリエ。テラスの対角線上に窓を計画し、隣地からの風を取り込むようにした。
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上の間。壁は砂しっくいとラワンベニヤ貼りとした。
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片流れの登り梁が現しの天井。野地板はヒノキ化粧構造用合板。
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寝室の窓からも光が差し込み、砂しっくい塗りのコテ跡が浮かび上がっている。
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軸組模型 1/50


