流山の家
住宅開発の進む流山市で、共働きの子育て家族のための家づくりです。住み心地のよさ、子育てしやすさとともに、コロナ禍で増えた在宅勤務を快適に行える家を目指しました。
プランは主庭を囲う鉤型で、下の間、上の間から成る居間を中心に構成。ふたつの居間は吹き抜けを介して繋がっています。下の間は主庭に面したテラス-台所と一体でゆったりくつろげる場、上の間はプライベートな居間やワークスペースとして利用できます
この吹き抜けは室内環境を整える役割を担います。夏は屋根・庇で日射を制御しつつ、南北通風を促します。冬は小梁上に透過性の断熱パネルを敷くことで空間を分断せずに温熱環境を整えられます。一年を通じて、吹き抜けに面し設けたカーテンが内部空間へと柔らかい拡散光を伝えます。
シンプルな住宅が家族や庭木の成長、住み方の変化、まちなみの変遷をおおらかに受け入れてくれることを願っています。
所在地 | 千葉県流山市 |
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用途 | 住宅 |
工種 | 新築 |
構造 | 木造二階建 在来工法 ベタ基礎 |
敷地面積 | 203㎡(61坪) |
建築面積 | 52㎡(15坪) |
延床面積 | 97㎡(29坪) |
工事費 | 3000万円台前半 |
設計監理 | 後藤智揮(後藤組設計室) 吉川亮(吉川亮設計室) |
構造設計 | 村田龍馬 大里謙(村田龍馬設計所) |
施 工 | 吉田雄治(現場監督) 濱田隆彦(棟梁) (かしの木建設株式会社) |
土地探し | 2021年8月-2021年12月 |
設計期間 | 2021年12月-2021年6月 |
施工期間 | 2021年7月-2022年1月 |
ごも日記 | 「流山の家」編 |
仕様概要 | 断熱性能等級4(Ua値 0.61)、耐震等級3、BELS★★★、グリーン住宅ポイント取得 屋根:ガルバリウム鋼板+通気層+スタイロフォーム3種B100mm(天井断熱) 外壁:金属サイディング(一部 スギ羽目板貼)+通気層+高性能グラスウール105mm(充填断熱) 内壁:珪藻土一部紙クロス貼 床 :ヒノキ無垢材、スギ無垢材 基礎:スタイロフォーム3種Bt=60mm(基礎断熱) 冷房:エアコン 暖房:温水式ファンコンベクター |
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台所-ダイニング-リビングが庭に面するL型プラン。
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南面に面して吹き抜けを設け、断面方向の通風を促した。
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小上がりは杉の一枚板。
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吹き抜けに面した上の間。リビングの延長としての利用を想定している。
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上の間に面して、ライブラリーととファミリークロークを計画。
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カーテンに当たった光が拡散する上の間。奥は四畳半の個室。
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寝室-ファミリークローク-トイレと繋がる動線計画。
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朝日が差し込む寝室。
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左:吹き抜けの見上げ 右:造作のシンプルな洗面カウンター
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飾り棚と合わせて、収納や冷暖房機器を計画した。