西谷の家
横浜市保土ヶ谷区の高台にある戸建て住宅の部分改修です。夫妻と猫2匹が10年ほど暮らしてきました。課題は、手狭になったLDK、不足した収納、寒さ対策、増築が原因の雨漏りでした。特にLDKはもともと16帖ですが、キングサイズのベッドを置いたため、窮屈になっていました。
今回のリノベーションでは、リビングをなくしてキッチン-ダイニング-ベッド-クローゼットで再構成しました。ダイニングとベッドの間には、既存の引き戸を再利用した間仕切り壁を設置し、それぞれの空間を緩く区切りました。ベッド奥にはクローゼットを、玄関脇には本棚を設置。玄関からの冷気は新しい引き戸で遮り、立ち上がりの早い温水式ファンコンベクターを採用し、暖かくなるよう工夫しました。雨漏りは天井を剥がし、慎重に漏水経路を探った上で経過を観察しました。
小さな部分改修ですが、夫妻からは寝付きの良さや暖かさの実感を伺っています。猫たちも早々とお気に入りの場所を見つけたようです。
所在地 | 神奈川県横浜市保土ヶ谷区 |
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用途 | 専用住宅 |
工種 | 改修 |
建築面積 | 58㎡(17坪) |
延床面積 | 107㎡(32坪) |
改修面積 | 40㎡(12坪) |
工事費 | 500万円未満 |
設計監理 | 後藤 智揮(後藤組設計室) |
施 工 | 五味 敬之(現場監督) 山口伸一(大工)(友伸建設株式会社) |
設計期間 | 2022年3月〜8月 |
施工期間 | 2023年11月(約3週間) |
ごも日記 | 「西谷の家」編 |
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キッチンからの眺め。玄関との間には新しく引き戸を設けた(写真右奥)。
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キッチン。固定式の暖房機は撤去し、可動式の温水式ファンヒーターを採用した。
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ベッド側からの眺め。脇に一間(1.8m)幅の間仕切り壁を設けた。
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間仕切り壁は既存の引き戸を再利用。飴色に焼けた面材のシナは空間に馴染んでいる。
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キジトラくんのお気に入りは温水式ファンヒーター前と窓際の小道。撮影:ご夫妻
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高いところが落ち着くミケちゃん。鴨居上とクローゼット上。撮影:ご夫妻