国府津の家
小田原市国府津に建つ古民家を、夫妻と愛猫が暮らすセカンドハウスとして部分改修しました。都内と小田原の二地域居住の拠点として、夫妻それぞれのワークスペースを設け、度重なる改修で生じていた動線や納まりの不自然さを整理し、水回りを中心に再編しています。
夫妻が惹かれた家庭菜園のある暮らしを楽しめるよう、庭からの動線を見直し、収穫した野菜を洗いやすく、外作業の際にも使いやすい水回りを計画しました。キッチンや建具にはタモ材、床には栗材を用い、建物の状態を見極めながら室内側から施工することで、既存の魅力を継承しています。
この場所で季節の移ろいを感じながら、おおらかな暮らしが育まれていくことを楽しみにしています。
私の住み心地
この家を見つけたとき、青空の下、平屋で緑色の屋根に焦茶の外壁、そして玄関脇には屋根に被さるほど育った夏みかんの木があり、「気持ちのいい家」が第一印象でした。築100年以上ですが、屋根や外壁は10年ほど前のリノベで張り替えておりきれいなまま。家の中には欄間や板戸、備え付けの仏壇などに大正の名残が残っており、そういった雰囲気ある古い物も生かしながら、キッチンなど水回りを使い勝手よく新しくしてほしいと依頼しました。
人間と飼い猫にとっても「気持ちのいい家」をコンセプトに、壁や仕切りもほとんど造らず広々とした空間、キッチンカウンターからは庭を眺められるようにしつつも猫が入り込まないようカウンターに引き戸を使ったゲートを取り付けてもらう工夫もして頂きました。今、この家に入るとホッとします。快適さと古民家ならではの安らぎがうまく混じり合っていると思います。
| 所在地 | 神奈川県小田原市 |
|---|---|
| 用途 | 専用住宅 |
| 工種 | 改修 |
| 建築面積 | 95㎡(29坪) |
| 延床面積 | 95㎡(29坪) |
| 改修面積 | 26㎡(16坪) |
| 工事費 | 1000万円台前半 |
| 設計監理 | 後藤 智揮(後藤組設計室) |
| 施 工 | 山田 臣悟(現場監督) 野場弘巳(大工)(山田建業) |
| 設計期間 | 2025年5月〜11月 |
| 施工期間 | 2025年12月〜2026年3月 |
| ごも日記 | 「国府津の家」編 |
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この家の中心のタモのカウンターキッチン。庭を眺めながら調理できる。
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ダイニング。上部にはキャットウォークを設えた。
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庭に面した続き間。縁側に面した障子は写真手前側に引き込めるようにした。
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キッチンからの眺め。左側から洗面-トイレ-菜園家事室-玄関へと回遊できる。
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キッチンに面したダイニング。小ぶりのテーブルを設えた。
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縁側に面した妻のワークスペース。
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タモ材のⅡ型キッチン。調理中に入れないよう猫ガードの引き戸を設けた。
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左:トイレ内の猫階段。中:洗面カウンター。右:玄関脇からも入れる菜園家事室。
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1/50模型。キッチンや浴室、トイレなど水回りを中心とした改修を行った。


