当別の家

 北海道の当別町に立つ4人家族のための住まいです。当別町は道内でも雪が多く、冬の西風が強い地域です。
 西へ4寸、東へ2寸の勾配屋根として自然落雪による排雪とし、季節風に対しては閉じる形状としました。その形を内部空間に反映し、天井の高いリビングダイニングやキッチン上のロフト、凍結深度を利用した半地下の防音室や屋外のカーポートを玄関前の緩衝エリアとして計画しました。
 床はナラ無垢材貼、壁はラワンベニヤ目透かし貼、天井はトドマツの梁をあらわしとした構成です。北国の厳しい環境で暮らすための形をそのまま内部空間に反映したシンプルな住まいです。

所在地 北海道石狩郡当別町
用途 専用住宅
工種 新築
構造 木造2階建 在来工法 杭基礎
敷地面積 314㎡(95坪)
建築面積 86㎡(26坪)
延床面積 95㎡(29坪)
工事費 2000万円台前半
設計監理 後藤智揮(後藤組設計室)
構造設計 木戸岩夫(蔵工房建築事務所)
現場監督 上田英人(辻野建設工業株式会社)
設計期間 2014年4月-2015年3月
施工期間 2015年4月-9月
写真撮影 國枝琢磨
ごも日記 「当別の家」編
仕様概要 省エネ住宅ポイント対象住宅(断熱性能等級4)、耐震等級3
屋根:ガルバリウム鋼板+通気層+高性能グラスウール22K吹付200mm(屋根断熱)
外壁:ガルバリウム鋼板+通気層+高性能グラスール22K吹付105mm
床 :ナラ無垢材+高性能グラスール22K吹付200mm(床断熱)
暖房:FF式ファンヒーター(灯油)及びエアコン
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