11/12 曇り
午前中は二子新地で事務作業。午後から敷地調査へ。
敷地はいわゆる谷根千の千駄木で、駅からも近い好立地。
3方を住宅に囲まれた狭小地で、解体も済んですでに更地になっている。
スムーズに敷地境界や各種インフラの確認を終えて、周辺環境も見てまわる。
狭い前面道路と電柱の位置が気になったので、工事に支障がないか、
早めに工務店と相談する方がよさそうだ。
メトロで飯田橋にある文京シビックセンターへ移動。
17時まで1時間ほどかけて、文京区役所で調査を行う。
展望フロアで東京の夜景を見てから、二子新地に戻る。
11/21 曇り
午前中は二子新地で作業。14時前に家を出発。
15時からお施主さん宅で、千駄木の家づくり相談。
お施主さん家族と、敷地調査を元につくったボリューム模型を見ながら、
その可能性とおおまかな予算、スケジュールを相談。
案としては、駐車スペース、水回りの取り方がカギになりそうなので、
次回打合せまでに検討することを約束して、17時半頃終了。
お施主さん家族と駅前のファミレスに移動して、夕食。
幼い子どもたちも次第に懐いてくれたようでよかった。
20時前に解散して、二子新地に戻る。
11/4 晴れ
7時前に二子新地を出て、神田へ。
日本建築家協会(JIA)主催のJIAアーバントリップに参加。
バスの中は40人を超え、ほぼ満席。8時頃出発。
ちなみに、今回の見学のテーマは「国内外の木材の流通拠点・清水に
木材を使用した建物を訪ね、木に期待する設計者の意図を探る」である。
途中の休憩を挟んで、清水駅に着いたのは10時半過ぎ。
JR清水駅前の清水文化会館マリナート
(設計:槙総合計画事務所+大成建設設計共同企業体)から見学スタート。
槙事務所の千葉さんとA.T.nrtworkの近江さんに案内して頂く。
大ホールと小ホールからなる文化会館で、どこも完成度が高いが、
敷地が狭いため、ホワイエの取り方には苦労した印象を受けた。
劇場の舞台や天井、搬入口等の裏方の隅々まで見学させてもらう。
マリナート近くの清水テルサでの昼食と休憩を挟んで、
葵区にある駿府教会(設計:西沢平良建築事務所)へバス移動。13時半頃から見学。
前々から見たかった建築であり、しかも西沢さん本人の説明も聞け、ラッキーだった。
木造の教会だが、中の礼拝堂は特に音(電車が近くを通る)と光には配慮したとのこと。
壁は76cm、屋根(トラス梁含む)は130cmであるが、その分静かで
トップライトからの光がふわっと広がる、美しくて居心地のよい空間だった。
仕上材も効果的でパイン材も中の柔らかい雰囲気を創っているように感じた。
外部のレッドシダーと一転しているところも、効果的だと思う。
礼拝堂に落ちる光は午前や昼で違うようなので、またいつか体感してみたい。
再びバスで、草薙総合運動場体育館(内藤廣建築事務所)へ。
内藤事務所の福原さんから、会議室で工法や工事過程のスライドを見せてもらい、
その後でぐるっと体育館を見て回る。集成梁を楕円状に並べた特徴的な内部空間である。
体育館ということもあって、プラン自体はシンプルだが楕円を取り入れたことで、
細部の微調整は大変そうだったが、力強い内部空間が現れていた。
途中で怪我をされた方がいたため、少し早めに見学は切り上げることに。
20時頃に着いた渋谷途中下車して、そのまま二子新地に戻る。
密度の濃い見学旅行だった。
10/25 快晴 風強い
10時から大山街道まちなかまるしぇの会場となっている空き地へ。
駄菓子の木村屋さんとその物件の入居者たちで行うイベント。
ビール片手に昼まで準備作業。
入居者たちがサンマのための炭起こしから、
手作りのゲートやポスター貼などを行う。
13時にイベントがスタートすると、
近所に住んでいる子連れ家族を中心に続々と人が集まり始めたが、
たまたま通りを歩いていて、ふらっと寄っていく人もかなりいる。
イベントは告知通り、サンマに焼き鳥、ビールの販売から
駄菓子のつかみ取り、古本と野菜の交換会などが行われ、どこも賑わっている。
サンマや焼き鳥はもちろん、飲み放題のビールもかなり売れたようだが、
子どもたちを対象にした綿アメづくりや駄菓子のつかみどりも、
長蛇の列が出来て大盛況だった。
目立ったトラブルも特になく、17時頃終了。
今回のイベントは利益を上げるというより、
入居者が自発的に楽しみながらイベントを行いつつ、
来年この場所に立つ建物の地域への告知を兼ねるもの。
それが結果的に、大山街道周辺の二子新地や高津といった
地域へ面白い雰囲気を発信していければ、という趣旨である。
そういう意味では、これだけ人が集まれば、一定の効果があったように思う。
利益は追わない分、その継続性や運営のしくみが次の課題だろう。
打上げは遠慮して、八丁畷へ。植本計画デザインのときに
担当した川崎の家のお施主さんのホームパーティへ。
19時頃から途中参加。美味しいイタリアンの手料理をいただく。
去年引っ越しをされて、丸一年経っているがきれいに住まわれている。
ちょうど、隣家も植本さんの設計で改修をしているようなので、そちらも楽しみ。
なんだかんだで朝から飲み続けていて、気持ちよく酔ったこともあって21時過ぎに解散して帰宅。
告知です。
11/14(土)、昭和趣味じまんの広場が
JR清水駅東口駐車場広場で開催されます。
朝市は15時まで、趣味じまんは16時30分まで、
屋外上映会が17時30分から20時の予定です。
今のところ雨予報ですが、荒れない限りは開催されます。
とはいえ、趣味のものはたいてい雨に弱いでしょうし、
なんとか天気がもってくれればよいのですが。。。
是非お立ち寄りください、私も顔を出す予定です。
10/10 曇り
9時頃に二子新地の家を出発。妻と新横浜経由で名古屋へ。
名古屋駅に到着後、駅前のビジネスホテルにチェックイン。
1時間ほど休憩してから、歩いて結婚式の会場の河文へ移動。
大学の友人の結婚式。研究室の友人たちも既に来ている。
上の写真のようにコの字に囲まれた屋外の舞台で、
生演奏の琴の音が響く中での、人前式が行われた。
水盤と柳の使い方が斬新。当然、雨が降れば室内に変更だろうが、
この屋外を選んだ2人の大胆さに感心した。天気がもってよかった。
披露宴は隣接した水鏡の間(上の写真の左側)で行われたが、
ここはホテルオークラの設計などで有名な谷口吉郎氏の設計。
素敵な披露宴で美味しい和食をいただいていたが、
サプライズで振られて気の利いた一言が言えず、あえなく撃沈。
途中、同じテーブルの友人から、
後藤組設計室のHPやブログの内容について指摘される。
言いにくいことをハッキリ言ってくれたことに頭が下がる。
披露宴は19時過ぎに終了。そのまま関西に戻る友人たちと分かれ、ホテルへ。
近場で飲み直そうと思うも、そのまま寝てしまう。
10/11 曇り
8時過ぎにホテルを出発。
名古屋駅のロッカーに荷物を預けてから観光へ。
栄の周りで2件モーニングをハシゴしてから、
明治村行きのバスに乗る。およそ1時間で到着。
3連休の中日ということもあってか、園内は賑やか。
自分たちのように建物目当ての人もいるだろうが、
それ以上にペンを片手に、イベントに参加している人たちも多くいる。
12時から3時間、ほぼ休まずに見て回る。
明治時代という西洋文化の導入期のせいか、建物自体には不思議な点が散見された。
ただし、どれもよく配置が考えられていて(東側の入鹿池や地形の高低差の利用)、
園内を歩きながら見る外観も、建物の中からの風景も移築とは思えない程しっくりくる。
大きく育った樹木もしっかり手入れされているのだろう。
総じて、建物を大切に保存している様子が窺え、好感が持てた。いつかまた再訪したい。
聖ヨハネ教会堂(京都 設計:J.M.ガーディナー)
:木の架構の見応え有り。小高い場所にあり、アプローチも楽しめた。
学習院長官舎(東京 設計:不明)
:回遊出来る独特の間取りで、縁側に面した広間。
北側の出窓はキッチン。中に入るタイミングが合わず、外からのみ見学。
呉服座(くれはざ)(大阪 設計:不明)
:いわゆる芝居小屋。ガイドツアーに参加して、客席や舞台だけでなく、
奈落(廻り舞台の下や花道の下)なども見学。
帝国ホテル中央玄関(東京 設計:F.L.ライト)
:噂通りの気持ちのよい空間。玄関ロビーのみの移築だが見応えは十分。
柔らかい大谷石の内装とそこから漏れる光に囲まれた、回遊できる空間は居心地がよい。
2Fの喫茶室休憩したかったが、長蛇の列で断念。
ちなみに、移築のために構造はRC造からSRC造に変更、
外壁のタイルや石は一部PC版による再現(様式保存)とのこと。
(『帝国ホテル復元記(西尾雅敏著 2010年発行)』)
15時発のバスで名古屋駅へ。
構内で遅めの昼食をとって、新幹線で二子新地に戻る。