9/10 晴れ
先日上棟した流山の家ですが、施工会社のかしの木建設さんの工場(こうば)にお施主さんと共同設計の吉川さんと4人で行ってきました。工場は千葉県八街市にあるので、事務所からは片道1時間半くらいです。
行ったのは内部で使う板材の確認のため。11時頃に到着するとさっそく監督の吉田さんが準備してくれた板材を見せてくれました。今回はコレを使いましょう、と見せてくれたのは長さ3m、厚み70mmの杉の一枚板(写真)。お施主さんも私たちも、驚きましたが、ほぼ即決。移動時間90分、板の決定は3分でした。使う場所はまた後ほど。
工場にはこうした一枚板が他にもいくつも保管されています。せっかくなので一部を見せてもらいました。階段は工場のストック材で作ってもらうことに変更しました。
工場見学の後は、近所の蕎麦屋(小間子)さんで美味しい蕎麦をご馳走になりました。そのまま、お施主さんの車で流山の家の現場へ。現場は大工さんが2人で作業中。2Fの小梁を取り付けているところでした。
その日は最後に流山市役所で軽微変更のためのやりとりをしてから事務所に戻りました。
9/21 晴れ
14時から流山の家の現場監理に行ってきました。現場は大工さんが6人が作業中。外壁に構造用面材が貼られ、部分的にはサッシが取付けられました。
内部は床下地の合板が貼られ、空間が立ち上がって来ました。上棟も感慨深いのですが、壁が貼られ開口部ができる時も私は好きです。開口ができることで、光の入り方や景色の見え方など空間を感じられるからです。なかなかいい感じになりそうです。
監理業務は構造用面材の種類や釘ピッチ、屋根上のルーフィングの重ね代や納まり、サッシ取り付け位置を確認しました。棟梁の濱田さんといくつかやりとりをして15時半前に現場を出ました。
9/7 晴れ
9時から碑文谷の家(東京都目黒区 木造戸建て住宅 改修工事)の現場監理でした。既に解体工事は終わっているので、昨日からは本工事が始まりました。設備屋さんが排水管の敷設、大工さんが根太のレベル調整中です。監督の増田さんと今回の計画の肝になる2F天井の納まりを検討しました。
打合せ後、増田さんの車でお施主さん宅へ。アルバイトスタッフの滝川さんも合流して、5人で打合せと工事契約を行いました。
9/15 晴れ
13時過ぎから現場監理。床の根太や断熱材が施工され、仮敷きで下地合板が敷かれていました。2階の床下地合板は当初12mmで考えていましたが、床の歪みが思っていたよりもあったので、24mmに変更。根太のピッチは455mmです。天井、階段、構造補強、エアコンの納まりなども確認しました。
当別町子育て世帯向け公営住宅 COCOTTOが、第38回住まいのリフォームコンクールで住宅リフォーム部門の優秀賞を受賞しました。今年度は、応募総数361件の中からの26件の入賞作品として選定されています。弊室は35回の特別賞(麦焼処麦踏さん、コンバージョン部門)の、37回の優秀賞(二子新地の駄菓子屋さん、コンバージョン部門)に続いてになりますが、住宅リフォーム部門では初めて受賞することができました。
第38回住まいのリフォームコンクール審査結果発表
当別町子育て世帯向け公営住宅 COCOTTO
これは当別町が保有する築30年を超える教職員向けの集合住宅を、子育て世帯向けへと改修するプロジェクトとして、令和2年度当別町子育て世帯向け公営住宅整備事業公募型プロポーザルで選定されたものです。対面式キッチンや間取りの回遊性、木質化の他、「育てる3帖間」という入居者が住みながらDIYで手を加えられるようにしたのが特徴的な改修です。
設計:後藤智揮、瀧川未純(後藤組設計室)
施工(現場監督):後藤武志(後藤組)
育てる3帖間は全部で4パターン。入居者が住みながら手を入れられる仕組みで、子どもや家族の成長に合わせて変えることができます。あえてシナランバーコアをビスで留めるシンプルな納まりとしました。
東京建築士会主催の気候風土適応住宅セミナーがオンラインで開催されます。
これは関東を中心に「気候風土適応住宅」を長年設計してきた建築家たちによる事例紹介が中心のセミナーです。気候風土適応住宅とは、地域の気候及び風土に応じた 1)様式・形態・空間構成、2)構工法、3)材料・生産体制、4) 景観形成及び 5)住まい方などの特徴を多面的に備えている住宅であることにより、外皮基準に 適合させることが困難であると想定される要素を含む住宅であるもの(一般社団法人 日本サステナブル建築協会)とされています。伝統建築に携わる機会のある方はもちろんですが、そうではない設計者や学生さんもオススメです。持続可能な社会に向けての住宅づくりのヒントが得られると思います。
本セミナーで使われるテキスト「東京型気候風土適応住宅に関する研究報告 ダイジェスト版」は東京建築士会環境委員会気候風土ワーキングで作成したものです。私も編集に携わりました。多くの方に参加いただければ、幸いです。
「気候風土適応住宅セミナー」
持続可能な社会の実現に向けて、気候風土適応住宅からのアプローチを学ぶ
日時 :2021年10月2日(土)13:00~17:45
受講料 :建築士会 正準会員 3,000円(テキスト代込)
一般 4,000円(テキスト代込)
学生 1,000円(テキスト代込)
※受講せずテキストのみ購入も可能 1,000円
参加方法:ZOOMによるWEBセミナー
申込方法:peatixから申込 申込先リンク
主催 :(一社)東京建築士会
企画 :(一社)東京建築士会 環境委員会
9/7 晴れ
午後から流山の家の現場監理です。先週予定していた建て方が雨で延期になったのですが、幸いこの日は秋晴れ。朝から無事作業が行われました。私が14時半頃に現場に着くと、小屋梁がかけられていました。16時半には最後の桁梁がかけられました。
今回の架構は土台がヒノキ、柱、梁は杉、小梁はツーバイ材です。ウッドショックの影響があり、梁はかしの木建設さんのストック(赤身勝ちの天然乾燥材でした)を利用。プレカットではなく、棟梁自らが墨付け刻みを行いました。